life span (武者小路実篤 ”益々かしこく”)
2018.11.14 acrylic on canvas 1167*910 (F50)
life span (武者小路実篤 ”益々かしこく”)
滝口かりん karin takiguchi
僕も八十九歳になり、少し老人になったらしい。
人間もいくらか老人になったらしい、人間としては少し老人になりすぎたらしい。いくらか賢くなったかもしれないが、老人になったのも事実らしい。しかし本当の人間としてはいくらか賢くなったのも事実かも知れない。本当の事は分からない。
しかし人間はいつ一番利口になるか、わからないが、少しは賢くなった気でもあるようだが、事実と一緒に利口になったと同時に少し頭もにぶくなったかも知れない。まだ少しは頭も利口になったかも知れない。然し少しは進歩したつもりかも知れない。
ともかく僕達は少し利口になるつもりだが、もう少し利口になりたいとも思っている。
皆が少しずつ進歩したいと思っている。人間は段々利口になり、進歩したいと思う。皆少しずつ、いゝ人間になりたい。
いつまでも進歩したいと思っているが、あてにはならないが、進歩したいと思っている。
僕達は益々利口になり、いろいろの点でこの上なく利口になり役にたつ人間になりたいと思っている。
人間は益々利口になり、今後はあらゆる意味でますます賢くなり、生き方についても、万事賢くなりたいと思っている。
ますます利口になり、万事賢くなりたく思っている。我々はますます利口になりたく思っている。
益々かしこく。
藤田嗣治と秋田県立美術館のよさについていきなり語りだす早朝
仕事の都合で帰省短くなるかもという悲しみで、ケーキを食べました。自棄甘味ですね。。
藤田嗣治没後50年とかで雑誌やムックがたくさん出てますが、わたしはびてちょーの増刊に狙いを定めてました。が、すっかり忘れていて先日職場で注文して、昨日買いましたん。
「秋田の行事」がびろびろびろと、広げられるようになっていて、秋田県立美術館に行って、その絵を実際見た時のことが思い出されます。
藤田嗣治関連の展示は何度か見に行きましたが、秋田では素描の展示の時もすごくよかったですし、個人的なことなんですが、素描を見てわたしもたくさん絵を描こーって、制作にやる気が出ました。
東京滞在時ぶんかむらでも結構な量見ました。その時は、晩年に描かれた子どものような人形のような絵が多くて、当時は「ナニコレ」って思ったような。今はなんとなく、憧憬みたいなものかな?と思います。
あ、まなびあテラスで思いがけず見ることができたこともあった!よかったなぁ。こうして考えるとオモイデガタクサン……。
20180711_holy family
聖家族。
手の中にあるこの手は、ここにはないのかも知れないと思う。
自分って存在してんのかなーとか。
人物、魚、魚のエスキースと仕事中のメモ。
かんださん岡山に帰っちゃう。。明日か、帰るまでの間、絵を渡せるといいな。
風邪をひいたのでまた気管支炎になると嫌なので禁煙します、応援してください。